東方経済フォーラム(EEF)とは

東方経済フォーラム(EEF)とは、ロシア国内外における投資家コミュニティ創設・関係強化、 ロシア極東経済成長見通しに関するあらゆる分野の専門家による評価、経済特区における投資可能性とビジネス環境のプレゼンテーションを目的とする国際プラットフォームです。

同フォーラムは2015年5月19日付ロシア連邦ウラジーミル・プーチン大統領令により、ロシア極東経済開発及びアジア太平洋地域パートナーシップ拡大を目的として発足されました。


2023年にはロシアを含む62か国と地域から報道関係者、2400 のビジネス代表者を含む7 000人以上がフォーラムに参加しました。最大規模の使節団は中国、インド、ミャンマー、フィリピン、ラオス、モンゴルから派遣されました。

フォーラム内では国際・地域アジェンダにおける最重要項目を議論する100件以上のビジネスプログラムが実施、参加者として700人以上の講演者・モデレーターが集いました。

EEF2023はロシアとのビジネス関係強化を続ける意思がある国が数多く存在するという事実を 示しました。この結果、フォーラムでは総額3 8180億ルーブルに相当する373件の合意書に(海外企業との合意41件を含む)署名がされました。

外国政府代表の中からEEFに参加したのは、中華人民共和国張国清副首相、ラオス人民民主共和国のパニー・ヤトトゥ副大統領、モンゴルのフレルバートル・チメド副首相兼財務大臣、ミャンマーのミャ・トゥン・ウー副首相兼運輸通信大臣でした。その他にフォーラムには外交団長12も出席しました。

フォーラムの重要イベントである総会議にはロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領とラオス人民民主共和国のパニー・ヤトトゥ副大統領が出席しました。プーチン大統領は演説の中で、極東地域のさらなる発展と世界経済・産業の現状の両方に関する最重要課題にも触れました。

EEF_Advantages

EEF2023成果報告 総会議


フォーラムのイベントは伝統的に、ロシアと海外諸国との関係に焦点を当てたパネルセッション、円卓会議、テレビ討論会、ビジネス・ブレックファースト、ビジネス対話の形式で開催されています。フォーラムのビジネス プログラムには、アジア太平洋地域の主要なパートナー諸国や、東南アジアの飛躍的な発展を遂げる国々が集結するASEAN とのビジネス対話も含まれています。

国際フォーラム「ハヤブサの日」

2023年、EEF枠内で初の国際フォーラム「ハヤブサの日」が開催されました。このイベントの主要テーマは、世界的なハヤブサ保護プログラムであるワールド・ファルコン・イニシアチブの発足およびハヤブサ科の鳥類(カムチャツカ地方)とノガン(カルムイク共和国)の保護センター設立となりました。このフォーラムにはロシアのほか、バングラデシュ、エジプト、インド、モンゴル、カザフスタン、キルギス、中国、クウェート、ミャンマー、UAE、ペルー、サウジアラビア、フィリピン、南アフリカなどの国々や地域の政府関係者や専門家が出席しました。

「ハヤブサの日」本会議でロシア、中国、キルギス、カザフスタン、モンゴル、UAEの6か国の代表は、シロハヤブサの個体群を保護する意図の枠組み宣言を採択しました。「極東通り」展示会では、ロシア天然資源省とカムチャツカ地方の共同展示会「ハヤブサの家」が開催され、来場者に猛禽類の歴史と進化の紹介が行われ、生きている鳥の姿も披露されました。ウラジオストクで開催された当フォーラムのために、モスクワからカムチャツカ地方にかけて分布して生息するハヤブサ科最大の鳥類であるシロハヤブサ、セイカーハヤブサなどがやって来ました。


国際フォーラム「ハヤブサの日」成果報告


EEFの目玉である2023年の展示会実施に向けていくつかの開催形式が採用されました。

ロシア連邦官公庁主催展示

ロシア極東・北極開発省と極東・北極開発公社展示ブース

ロシア極東・北極開発省と極東・北極開発公社によるマルチメディア博覧会はフォーラム最大規模の展示ブースとなりました。展示スタンドでは極東開発加速化に関する同省の取り組みの成果、マクロ地域で活動する投資家に対する国家支援措置のシステム、プーチン大統領の指示によって実施されている極東住民の生活の質の向上を目的としたプログラムが披露されました。

「ロシア極東にようこそ!」展示会

同展示ブースには例年ロシア連邦官公庁の展示スタンドが披露されています。2023年には天然資源省、運輸省、教育科学省、消費者権利保護局、ロシア不動産登記局 、公共非営利会社「ロスカダストル」、検察庁が参加をしました。同省はそれぞれのスタンドでロシア極東における既存の最重要プロジェクト、また有望なプロジェクトを発表しました。

ロシア連邦漁業庁は山小屋風の屋外展示場「ロシアン・フィッシュハウス」を設置し、フォーラムのゲストと参加者にロシア極東地域の漁業・魚介加工会社の最大投資プロジェクトを学びながら、モスクワとウラジオストクの一流レストランのシェフによる最高の海産物を使った創作料理を味わう機会を提供しました。

テーマ別特別会場

EEF2023 枠内では、イノベーションの領域、州長のラウンジ、ロスコングレスクラブ、ロスコングレス・ウルバン・ハブ、「氷の葡萄酒」などのテーマ別特別会場が設置されました。

「ロシア極東通り」展示会

アヤクス湾の沿岸通りではロシア極東の11の地域が勢揃いし、経済、文化、観光の分野でのその可能性とこれまでの成果を発表しました。

その他にもロシア連邦スポーツ省主催による展示ブース「スポーツを日常の一部に」、「GTO アリーナ」、ロシア極東開発省とロシア極東・北極圏開発公社主催による展示ブース「ロシア極東を開発しよう」、「ロシア・ツーリズム」社が設置されました。今年度の展示会ではロシア産業貿易省、ロシア鉄道、「ハヤブサの家」のスタンドが初めて登場しました。

先住民族の生活様式や創造性に焦点を当てた「ロシアの魂: 北部地方」の展示ブースも披露されました。


ウラジオストク自由港(FPV)とは、投資家向けの優遇措置(関税、税金、行政規制等)が施行されている地域を指します。

詳細情報: 「ウラジオストク自由港とは」

優先的社会経済発展区域(TOR)とは、起業活動の実施を支援する特別な法制度が施行されるロシア連邦構成主体の地域を指します。

詳細情報: 「優先的社会経済発展区域とは」

特別行政区(SAR)とは、ロシア国外の管轄区域からロシアの管轄区域に移転することを決定した企業に対して、税制・通貨規制に関する優遇制度を提供する地域を指します。

詳細情報: 「特別行政区」


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